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コーチングのスキルはさまざまな場面で活用できますが、看護現場でも多く活用されています。本記事では、コーチングスキルを看護現場で活用するポイントについて解説します。
患者の症状がなかなか改善せずに、疾患と戦うモチベーションが失せてしまっている。リハビリが辛く、前向きに取り組めなくなっているなど、患者が疾患に苦しんでいる場を目の当たりにすることは少なくありません。
そんなとき、コーチングを用いたコミュニケーションを取ることで、相手に「気づき」を与え、前向きに行動できるよう促せる可能性があります。
相手のありのままを認めること、言葉のやり取りを通じて気持ちに寄り添うことで、「自分を見守ってくれている人がいる」「応援してくれる人がいる」と患者が気づいてくれたとき、また前向きに疾患に立ち向かおうという気持ちが湧いてくるのです。
患者だけでなく、同僚や後輩の育成においてもコーチングスキルが活躍します。やはりコミュニケーションを取りながら、相手がどんな課題や問題にぶつかっているのかを理解し、その気持ちを肯定することで、モチベーションが戻ってくることが多いです。
実際に、看護師にコーチングトレーニングを提供している医療機関もあります。特にリーダー職になると、仕事で同僚や後輩をまとめなければいけないことが多いです。コーチングスキルを用いてチームを纏めることで、よりよい労働環境の構築にもつながります。
コーチングでもっとも大切なことは、相手との信頼関係を築くことです。まずは、相手に自分を信頼してもらうことで、相手の気持ちを引き出す環境をつくることができます。
そのためには、相手の気持ちを肯定することが重要です。なんでも「そうだね」と聞き流すのではなく、ときに繰り返したり、同調の言葉を伝えながら、自分が相手の話を親身に聞いていて、心から肯定しているということを感じてもらいます。
相手が自分を信頼してくれれば、「もっと聞いてほしい」という気持ちになり、相手が気づかない思考を引き出しやすくなります。
相手の信頼を得ることができたら、気持ちを引き出せるように言葉のやり取りをします。質問をしてもいいですし、いくつかの選択肢を見せて、相手に選んでもらってもよいでしょう。相手の人柄に合わせて適した引き出し方法を用います。
多方面から相手が本当は何を思っているのかを引き出すことができれば、本人がこれまで意識したことがなかった「気づき」を得ることができます。
本記事を読んで、実際に看護の現場でコーチングスキルを活用したいと思った人がいるかもしれません。勤務する医療機関でコーチングトレーニングなどの研修制度がない場合は、スクールを利用してコーチングスキルを学ぶのもひとつの方法です。
以下のページでは、充実したカリキュラムを提供しているコーチングスクールを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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