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コーチングとカウンセリングの違いとは

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さまざまな目的や課題を持っている人に対し、それを達成するための手段や知識、ツールがなんであるかという棚卸しを行うコーチング。それと混同されやすいのがカウンセリングです。ここでは、コーチングとカウンセリングの違いを見ていきましょう。

コーチングとは

実は、コーチングという言葉の明確な定義は定まっていません。そのため、人や団体によって、どういったことをコーチングと呼ぶかはまちまちなのです。

コーチングの大まかな定義は、「さまざまな目的を達成するためのコミュニケーション技術」と言えるでしょう。クライアントに有用な手段や知識を提供するだけでなく、クライアント自身が持っている潜在能力や強みを引き出し、目標達成につなげるという視点があるのが大きな特徴となります。

カウンセリングとは

コーチングに対して、カウンセリングはさまざまな問題や悩みを抱えているクライアントの話に耳を傾け、クライアントの気持ちを整理することを目的としています。カウンセリングでは、主にクライアントの過去に注目することが特徴です。

コーチングとカウンセリングの違い

目的の違い

コーチングとカウンセリングは、そもそもその目的が異なります。コーチングの目的はクライアントが抱えている将来の目標を達成すること。そのために、クライアントのこれからの行動に変化を促していくのがコーチングです。

これに対し、カウンセリングの目的はクライアントが現在抱えている問題や悩みを解決することが目的です。

重視するポイントの違い

コーチングでは、クライアントの目指すそれぞれの目標を重視しています。コーチングを求めるクライアントは、そもそも自分の目的がなんなのか、どこにあるのか解っていないことがあります。そのため、コーチングではクライアントとのコミュニケーションを通じ、クライアントが目指すゴールを見つけることが大切です。

これに対し、カウンセリングではクライアントとの対話を通し、クライアントが抱えている問題や悩みを解消することを重視しています。

対象となる人の状態の違い

コーチングとカウンセリングとでは、クライアントの状態も異なります。コーチングの場合、クライアントには明確な、あるいは漠然とした目標やゴールがあります。そのため、コーチングにおけるクライアントは、程度の差こそあれ、将来的に自分がどうなっていたいかというビジョンを持っている状態にあると言えます。

カウンセリングにおけるクライアントは、精神的・心理的なトラブルを抱えた状態にあります。そのため、カウンセリングの基本的なアプローチの姿勢は、治療的、予防的なものとなるのです。

焦点の違い

コーチングの場合、その焦点となるのは現在と未来となります。なぜなら、コーチングの目的はクライアントが目指す目標という未来に向けて、現在の状況からどのような行動を行えばいいかを導き出すものだからです。

カウンセリングの場合、その焦点となるのは過去と現在となります。なぜなら、カウンセリングの目的はクライアントが現在抱えている精神的・心理的な悩みが、過去のどのような出来事によって引き起こされたのかを見つけ出すことが焦点となるからです。

解決までの流れの違い

コーチングでは、最終目標である「目標の達成」に向けた取り組みの確認・明確化を行います。そこから現状を把握した上で、目標を達成するために必要な手段を模索していきます。

カウンセリングの最終目標は、「問題の解決」です。この目標を達成するためには、まず現状における問題の把握を行います。そこから、目標の明確化を行い、その目標を達成するために必要なことを対話を通して見つけていくのです。

コーチングとカウンセリングの共通点

支援が目的

コーチングとカウンセリングは、両者とも支援が目的という点が大きな共通点だと言えるでしょう。両方とも、クライアントの目標達成や悩みの解決のためにその話を傾聴するという対人支援なのです。

コーチやカウンセラーの役目はあくまで聞き役に徹することなので、基本的にクライアントの意向や提案を否定したり、修正したりすることはありません。コーチングもカウンセリングも、クライアントが決めた方向に進むための支援を行うのです。

コミュニケーションスキル

焦点こそ異なるものの、コーチングもカウンセリングもクライアントとの対話が重要なので、卓越したコミュニケーションスキルが要求されます。コーチングやカウンセリングに求められるコミュニケーションスキルの基本は、「傾聴と共感」です。すなわち、クライアントの話に耳を傾け、時には質問することで、その意志や意図を確認する能力が求められるのです。さらに、フィードバックを行うことでクライアントの抱える問題や目標を深掘りしていきます。

信頼関係を築くこと

コーチングもカウンセリングもコミュニケーションスキルが求められるのに変わりはありませんが、大前提としてクライアントとの間に信頼関係がなくてはコミュニケーションが成立しません。対話を通してクライアントを支援するためには、時にはクライアントが自分でも気づいていない本音を引き出す必要があります。そのため、対話を重ねてクライアントとの間に信頼関係を築くことが、コーチングやカウンセリングを行うための大前提となると言えるでしょう。

コーチングのメリット

自分の可能性の発見

コーチングの大きなメリットとも言えるのが、クライアントが自分の可能性を発見できることです。コーチングを受ける前のクライアントは、自分の潜在能力や強みを自覚していません。そこで、コーチングを通して自分自身も気づいていない力を引き出すことができれば、今まで見つからなかった自分の可能性を見つけ出し、目指すべき道を見出すことができるようになるのです。

価値観が変わる

人間の価値観というものはなかなか変わらないもの。自分ひとりで変えようと思っても、自分の中に染み付いた価値観を変えることは困難です。そこで、コーチングにおける対話を通して、コーチがクライアントに対して介入することで、クライアントは新たな価値観を手に入れることができるのです。

1人では困難だった課題の解決につながる

クライアントはさまざまな目標達成のために解決すべき課題を抱えています。しかし、そうした課題は大抵の場合、ひとりで解決することは困難でしょう。そこで、コーチングを通して、コーチが課題解決のためのツールを提供したり、課題を整理することで、ひとりでは解決が困難だった課題も解決できるようになるのです。

コーチングのデメリット

対象となる人のモチベーションに左右される

コーチングはあくまでもコーチがクライアントをサポートするという形をとっています。そのため、そもそもクライアント側のモチベーションが低かったり、新しい価値観を手に入れることに消極的だったりすると、コーチングはうまくいきません。

コーチングの主役となるのはあくまでクライアント側なので、コーチングの成否を決めるのもクライアントなのです。

カウンセリングのメリット

思考パターンや癖の把握

普段、自分がどんな思考パターンでものを考えているのか、どんな思考の癖を持っているのかは自分ではなかなか把握できないものです。そこで、カウンセリングの場でカウンセラーと対話を重ねていくことで、自分以外の視点から自分の思考を見ることができ、今まで気づいていなかった思考の癖に気づくことができるというのが、カウンセリングの大きなメリットだと言えるでしょう。

自覚していなかった長所の発見

精神的・心理的な悩みを抱えていると、その思考がだんだん拡大し、自分が本来持っている長所が見えなくなってしまうことがあります。そうなるとさらに悩みが大きくなるという悪循環に陥ってしまうもの。カウンセリングには、カウンセラーの視点を通して、自分では見えなくなってしまった、あるいは今まで気づいていなかった長所を見出すという役目があるのです。

自分を大切にできる

精神的・心理的な悩みが大きくなってくると、次第に自分のことにも関心を払えなくなっていきます。また、そうした悩みを抱えているクライアントの中には、自分のほんとうの感情や意思を押し込めて、表に出せなくなっているケースもあります。しかし、カウンセリングを通して、自分の本当の感情や意思を見出すことで、自分自身を尊重することを思い出せるようになるのです。

カウンセリングのデメリット

プラスを生み出すわけではない

カウンセリングは、あくまで治療的なアプローチとなっています。言わばマイナスの状態をゼロに戻すというアプローチであり、ゼロからプラスの状態にするものではありません。

人間関係の構築をうまくできるようにすることがコーチングであるとするなら、人間関係を構築できない状態を治すのがカウンセリングだと考えるのがいいでしょう。

コーチングとカウンセリングの注意点

コーチングもカウンセリングもクライアントの現状を改善することを目的としていますが、それは決して短期間でできることではありません。また、その成果も定量的な形で現れることが少ないので、目に見えるわかりやすい成果は出にくいもの。短期間でわかりやすい結果が出るわけではないというのが、コーチングとカウンセリングの注意点だと言えるのです。

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